未開の分野へ挑む、プロジェクトチーム。

プロジェクトストーリーmv
農業の課題解決を目指して。
「MIHARAS」プロジェクトが辿った道。
現在、高齢化・大規模化が進む日本の農業において、少人数での農地管理が重要視されています。「MIHARAS(ミハラス)」はそんな時代背景のもと、農作業の効率化と生産性向上に貢献するITセンサーとして約2年の開発期間を経て2017年にリリースされました。開発のきっかけは、50年以上にわたって九州電力グループの一員として携わってきたニシムが、培った技術・ノウハウを活かし、電力以外の分野での事業展開を試みたことから。「ニシムの技術をどう活かすか」を考え抜き、現在はニシムを担う一翼となったMIHARASがどのような経緯を辿ってきたのか、メンバーに話を聞きました。
農業の課題解決を目指して

01 プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダー01

技術畑から、事業開発チームへ。
事業の「種」を見つけ、送り出す。

事業企画開発本部 事業企画開発部
事業企画開発グループ 主任
中村 浩幸 HIROYUKI NAKAMURA

見えてきたのは農業のリアルな現状。
なんとかしたい、の想いで突き進む。

2010年入社から4年間は佐賀工場に勤務、2014年に新しい事業の企画を行うことをミッションとして東京支店へ転勤に。当時、農業の課題解決に向けたプロジェクトの報告会に参加したところ、直接的な課題解決につながるアイデアがほとんどないことに違和感をおぼえました。話を聞くなかで佐賀工場時代の担当技術で課題解決できるのではと感じ、いてもたってもいられず、その場で即、講演者である宮城県の農業法人と名刺交換。当時は、ビジネスというより自分の経験が農業の未来に役立てられるのではないか、なんとかしたいという想いで突き進みました。
プロジェクトリーダー02

土地によって異なる部分を整理し、
「標準仕様」を生み出す難しさ。

農業法人へ訪問してプレゼンを重ねるなかでニシムの技術と熱意を認めていただき、共同でMIHARAS開発に挑むこととなりました。2015年開発当初のメンバーは私を含めて2名。市販の塩ビ管で試作を進め、2017年のリリースまでには数えきれないほどの紆余曲折がありました。農業は作物が同じでも、地域によって、同じ地域でも農家さんによって栽培法や考え方が異なります。これらを整理してひとつの標準仕様としてまとめ上げていく点は、開発の中で特に苦労した点かもしれません。リリース後は量産に向けてまた別の課題が生まれたりと、現在もさまざまなメンバーの力でアップデートを続けています。
プロジェクトリーダー03

歴史あるニシムにおいて、
自分たちの世代から新たな武器を。

農業は世代交代時、データが宝になります。MIHARASは、これまで属人的だった技術・ノウハウの引き継ぎにも貢献できると考えています。東京支店へ異動となった当時は、新規事業開発という漠然とした課題に成果が上がらず相当悩みましたが、自分はこれまでの先輩たちが築いてきた技術や製品に支えられていること、今の当社の製品も苦労の末に作り出されたものなのだと実感し、自分たちの世代から発信できる新たな武器を作ることがミッションだということに気づけました。

02 ハードウェア開発

ハードウェア開発01

量産化に向けて生じた課題を解決。
安定したシステムの実現に貢献。

事業企画開発本部 事業企画開発部
事業企画開発グループ
多田 宜泰 NOBUHIRO TADA

実際にデータを測定するセンサを、
あらゆる視点から検証。

MIHARASはデータを集約するデータ収集装置、水田・畑に設置するセンサ端末、集めたデータを表示するクラウド画面等、さまざまな機器・アプリケーションで構成されています。その中で私は、元々は上司が試作段階から携わっていた「センサ端末」を製品として量産するために、製造ライン構築や改良設計を担当しました。輸送で破損が起きにくく、かつ、現地での組み立てもしやすい形状を考案したり、そのための作業工程や人員の配置、検査装置等、開発段階では見えなかった課題にひとつひとつ向き合いました。
ハードウェア開発02

製品が行きわたることで見えた課題も、
ニシムの技術で改良に結びつける。

リリース後、お客様から「水位の計測値がおかしい」とご連絡いただき、北海道の現地へ調査に伺うことに。1ヶ月近く現地で検証しましたが結局原因が判明せず、持ち帰って調査すると、土地の水質によってうまく測定できない場合があるとわかりました。これは解決が難しいかなと思っていましたが、いろいろな人に知恵を借り、半年ほどで、どんな水質でも正確に測定できる水位センサを完成させました。お客様に報告したところ、「ニシムの技術力の高さには驚きました」と言っていただいたことは今でも忘れられません。
ハードウェア開発01

プロジェクト成功の秘訣は、
密な「報告・連絡・相談」。

常に、チームメンバーはもちろん、関係者とは密に情報交換することを心がけています。特に当時は工場勤務だったので、納期に関わる情報は早めに発信していました。お客様から取扱方法やトラブルについてまず一報を受けるのは、別の部署になります。対処法等について問い合わせを受けた時は、自分の代わりにお客様への対応をしてくれると思って、とにかく丁寧に説明をしています。プロジェクトの成功は多くの人の協力なくしては成し遂げられません。「せっかくやるなら楽しく」というのをモットーに、今後も新しい事業開発に臨みます。

03 ソフトウェア開発

ソフトウェア開発01

「どうあるべきか」をぶらさず、
お客様の使い心地を追求。

事業企画開発本部 事業企画開発部
事業企画開発グループ
山本 麻由 MAYU YAMAMOTO

クラウド画面は、お客様が最初に見るもの。
日々の使いやすさを検証し続ける。

私は「MIHARAS」プロジェクトにおいて、集めたデータを表示する「クラウド画面」のシステム設計・開発を担当しています。クラウドシステムでは、センサ端末からクラウドシステムへ送信される水位や地温、EC(電気伝導度)、土壌含有率、気象情報等の計測データを、お客様所有のパソコンやタブレット、スマートフォンを使ってリアルタイムでの遠隔監視を実現。お客様の水田・畑の環境の「見える化」、生産性向上に貢献しています。
ソフトウェア開発02

既に声が上がっているニーズだけでなく、
見えないニーズも汲み取ることが大切。

お客様にとって使い心地がよく、感動を与えられるようなUXデザインの検討が私の役目ですが、顕在的なニーズ・潜在的なニーズをどのような情報で汲み取るのかに難しさを感じました。もっと手軽に見られるような画面デザインに向けてシステムの改善に当たり、一部ユーザーに改善画面について「目標が達成しやすくなった」「見たかったデータにすぐ辿り着けるようになった」「水管理に有効な機能が搭載されている」等のフィードバックをいただけた時は、やはり嬉しかったですね。
ソフトウェア開発03

このプロジェクトで得た気づきが、
次の展開への道筋をつくる。

MIHARASリリースから数年間は、お客様からいただいた要望や意見をそのまま受け取り、改良を繰り返していました。しかし、単にお客様の要望や意見を聞いてUIを改善したり、新しい機能を追加するだけでは本当にユーザーの満足するシステムは提供できない可能性があり、開発に必要以上の時間・費用がかかるというのも大きな気づきでした。提供するシステムが「どうあるべきか」という本質的な部分を見失わず、お客様のニーズを汲み取ることの重要性をこのプロジェクトで実感したため、これから生み出す他のソリューションにもその知見を活かしていきたいと考えています。

04 農業ソリューションチーム 今後の展望

農業ソリューションチーム

「MIHARAS」プロジェクトの成功をきっかけに、新しい部署が誕生。
チームメンバーは、農業分野でのさらなる事業開発を目指す。

MIHARASは現在、日本国内に留まらず、ブータンやインド、フィリピン等の海外でも展開し、ニシムの一翼を担う事業へと成長を遂げました。今回登場したプロジェクトメンバー3名は現在、事業企画開発グループに所属。MIHARASプロジェクトで得た知見を活かし、MIHARASのアップデートにとどまらず、ニシムの技術を他の農業課題解決に活かすべく、新しい事業開発に挑むチームとして活動しています。「なんとかして役に立ちたい」と熱い想いを持つ彼らの姿勢が、仲間の心を動かし、大きな課題解決の力になっていく。事業の「種」を見つけ、育んでいく彼らの挑戦は、まだまだ続きます。
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