スペイン等にて「海外ICT技術動向調査」を行ってきました(後編)


目次[非表示]

  1. 1.Belden Solutions社(ブリュッセル)
  2. 2.Comarch社(クラクフ)
  3. 3.Grazper社(コペンハーゲン)
  4. 4.街の様子

▼前回記事はこちら!
スペイン等にて「海外ICT技術動向調査」を行ってきました(前編)

  スペイン等にて「海外ICT技術動向調査」を行ってきました(前編) ニシムでは、最先端の技術動向や市場ニーズに基づいた最適な製品・サービス等の開発を行うため、「海外ICT技術動向調査」を実施しています。 ICTに関する最新知見を収集し新たなアイデアやビジネスモデルを学び、今後の円滑な業務運営や企画提案力向上につなげるなど、個の成長と組織の活性化が期待されます。 ニシム電子工業株式会社

Belden Solutions社(ブリュッセル)

むぅこ:Belden Solutions社は、閉域網の通信機器(Xtran)を開発している会社ですね。(閉域網とはオフラインの通信機器で、セキュリティの高い閉鎖的なネットワークを指します)

ニシムの先輩(以下、ニシム):はい。相互の会社紹介やニシム担当業務の紹介、工場見学、ディスカッションを行いました。
エントランスには「WELCOME」の文字があり、海外ICT技術動向調査のメンバー一人ひとりの名前も記載いただくお心遣いがありました。とても温かな気持ちになりましたね。

むぅこ:素敵!!

むぅこ:Belden Solutions社の製品はいかがでしたか?

ニシム:Belden Solutions社は電力・鉄道・石油ガスのオペレーション用の通信ネットワークを提供している、30年近くの実績を持つマーケットリーダーです。(1902年に設立され当時の顧客にはトーマス・エジソンもいたとのことで、驚きでした!)
シンプルで簡単な操作・運用ができて、カスタマイゼーションも可能でした。

むぅこ:社内はどのような印象を受けたのでしょう?

ニシム:滞在時間は短い時間でしたが、製品・サービスの紹介と工場見学をさせていただきました。設計者がすぐに実験ができる広い実験スペース兼デスクがあり、製造現場も入退室管理・静電対策等の対策を施されていて、モノづくり環境が整っている印象を受けましたね。

Comarch社(クラクフ)

むぅこ:Comarch社は、ポーランドにある大手ITソリューション企業です。

ニシム:はい。通信事業者向けのネットワークを監視・運用するOSS(オペレーショナル・サポート・システム)の開発・ITソリューションの開発をされています。企業訪問では、お互いの会社紹介やデモ紹介、事例紹介を行いました。

むぅこ:デモ紹介はいかがでしたか?

ニシム:ローカル5G(キャリア以外の事業者が5Gを使えるようにするシステム)環境で、ケーブルを抜き障害発生時のシステムの一連の動きを確認しました。
関連アラームを集約したものを警報画面に表示したり、位置情報と連携して障害発生個所近くにいる保守員へ自動で連絡したりなど、スマートだと感じましたね。

Grazper社(コペンハーゲン)

むぅこ:Grazper社は、デンマークに拠点を置くテクノロジー企業で、技術者のみが勤務しています。​​​​

​​ニシム:画像認識による3DAIの技術を開発中の企業ですね。
Grazper社の技術は、セキュリティ・監視・自動運転車・ドローンなど、さまざまな産業での応用が可能になります。例えば、監視カメラの映像から特定の人物や物体を認識することで、セキュリティの向上がはかれます。
企業訪問では、3DAIの紹介や、オフィス見学、ディスカッションを行いました。

むぅこ:対応してくれた社員の方にはどのような印象を受けましたか?

ニシム:元々通信技術者で、FPGA(Field Programmable Gate Array)のプログラミングを専門としていた方でした。Grazper社員の開発したコードは、ヨーロッパのほとんどの自動速度違反取締りカメラで使用されているそうで、技術の高さに驚きましたね。

ニシム:企業訪問では、どの企業の担当者さまも自信を持って自社製品の紹介をしているように感じました。自分も人へ自信を持って説明できるよう、業務への深い理解が必要だと痛感しました!

むぅこ:充実した企業訪問だったようですね。ご対応いただいた3社さま、ありがとうございました!!

街の様子

むぅこ:ここからはヨーロッパの街の様子も少し聞いていきましょう♪

ニシム:町並みはとても美しかったですよ。特にデンマーク(コペンハーゲン)は中世の街並みが残るきれいな街で、お城や宮殿などを見ました。
セブンイレブンが街中にあったり、日本語の看板等をよく見たりなど、親日的な面を感じました。また、昼間から店先でお酒を飲んでいる人が多くいて、日本より時の流れがゆったりと感じられました。

ニシム:ヨーロッパの物価は恐ろしく高かったです!水1本に1000円(6ユーロ)払ったのは初めての経験でした。外国人が日本に来て爆買いする理由もうなずけましたよ。
言葉の壁に関して、ビジネス英語はかなり必要だと感じましたが、日常生活においては雰囲気や状況から相手が何を言っているかある程度は理解できたため、基礎的な英語がわかっていれば問題なかったです。

ニシム:スリ(未遂)事件」や「日本行きの飛行機が欠航するトラブル」などさまざまなハプニングもあったのですが、その度にメンバーと話し合いどうにか解決することができました。
そのハプニングがあった分、解決してやり遂げられたという達成感はすごく感じましたね。ヨーロッパの文化に触れられたのも自分の中で良い経験になりました。

むぅこ:それは良かったです。調査お疲れさまでした!


ニシムではこれからも「海外ICT技術動向調査」を行っていきたいと考えています。
今後、どのような情報が共有されるのか楽しみです♪

▲(おまけ)企業訪問続きだったこともあり、少し飽きて食べものを漁るふっくぅなのでした…

むぅこ
むぅこ
ニシムの新人女の子。理系に疎い文系。